2018-06

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32 33 「愛の法則」

「愛の法則」の、最後の転載をさせていただきます。
長い間、継読いただきありがとうございましたm(__)m

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ここに転載させていただきますのは、昨年出版されたヴィセント ギリェム氏の、
著書『魂の法則』の後に受けた、高次からのメッセージ『愛の法則』です。

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著者: Vicent Guillem Primo ヴィセント ギリェム・プリモ氏


転載元


32 おわりに


おわりに

ある時イザヤと話していると、「今日は弟の君に見せたいものがあるので、身体から抜け出てもらいたい」と言われた。
 

 そのとたんに僕は体外離脱をしていて、イザヤによく案内される例のたいそう美しい場所のガラスのピラミッドの一つに、超スピードで送り込まれていた。それから、円形の劇場のようなところに連れて行かれた。その真ん中には丸いステージがあって、周りを座席が取り囲んでいた。ステージの中央には台のようなものがあり、その上に磨きあげられた大きな透明な石が載っていたが、それは水晶のようだった。

 「好きなところに座りなさい」とイザヤが言った。

 後からは、僕のように付き添いのいる人たちが何人も入ってきて、座席を埋めていった。その人たちは僕と同じ人間で、付き人たちは、ローブをまとった姿とその輝くオーラから、ガイド役の霊たちと思われた。皆、僕のように座っていったが、ガイド役たちはイザヤと同じように中央に進み出て、石を載せた台の周りで、手をつないで円形を組んだ。そうするうちに室内の電気が暗くなっていって、ほぼ消えた状態になった。

 見ていると、水晶のガラス面がだんだんと光り始め、突然、その光が射るように天井に撃ち上げられた。どういう仕組みだかわからないが、それによって中央の丸いステージの部分全体が明るく照らされ、光り輝く筒型となった。それから、その輝く筒はどんどんと大きくなっていって、皆をその内部に取り入れるように、室内の僕たちを包み込んだ。

 「怖がる必要はない。何も危害は及ばない。これから見るものに注意を払いたまえ」という声が頭の中で聞こえた。光が徐々に弱まり、映像が見え始めた。それは立体映画と似ていたけれど、真に迫っていて、本当にその中にいるように思えるほど、すごくリアルだった。画像も完璧だったので、実際にその場所にいると断言できるほどだった。

 画面に、多くの聴衆を前に演説をしている政治家らしき人たちが現れ、熱狂した群衆は拍手をしたり何やら叫んだりしていた。話している言葉はわからなかったが、考えていることは読むことができた。政治家たちは、別の存在たちから指示されていたのだ。姿は見ることはできなかったが、彼らはダークな存在で、話している政治家たちに暗い波動を送っていた。戦争を始めるようにと、そそのかしていたのだ。

 政治家たちが話をすると、それにつれてその暗い気の流れは、霧のように群衆へと広がっていって皆を染め、人びともこの薄暗い霧まみれになってしまった。怖れ、憎悪、狂信の大きな流動を感じ取り、僕は強い衝撃を受けた。

 それからその映像は消え、今度は軍隊が行進している様子が見えた。次に、飛行機、戦車、戦艦、歩兵戦闘車、ミサイル発射機などがフル回転している画像が映り始め、機関銃を手にした兵隊が戦闘準備を始めていた。そのうち爆弾が投下されだし、落とされていく先々では、爆撃がすべてを破壊していく。

 僕たちは、男の人も女の人も子どもも、多くの人びとが死んでいくさまを見せられた。中には、弾丸に蜂の巣のように射抜かれてしまった人も、爆弾で身体の一部が吹き飛ばされてしまった人も、焼け焦げになってしまった人もいた。また、兵士たちが女の人たちを力づくで平然とレイプし、その後で情け容赦なく殺していくのを見た。囚人たちは、殴られ、拷問されて殺されていった。町や村や畑は破壊尽くされ、至るところに死体という死体が散乱していた。

 本当にその場で起きているみたいに思えたので、それは僕が生涯で経験した最も恐ろしい出来事だった。僕だけでなくその場の皆も、全員がショック状態だった。そのうち、飛行船に乗せられて急上昇したかように、いつしか上方からすべてが崩壊していくのを眺めていた。
 ミサイルが空から注ぎ、そのうちの一つが大きな街に的中するのを見た。凄まじい轟きと共に、爆風の火玉が息を呑むような破壊力で燃え広がり、すべてを焼け尽くし、そこからもうもうと立ち上る埃は、巨大な雲となった。焼け野原と成り果てた領域の広さは測りかねたが、それは巨大だった。

 しばらくすると、その爆発からかなり離れた地面の上に戻されて、そこから雲の形を見てみることができた。広島や長崎の原子爆弾のきのこ雲と同じものだったが、もっと威力が強く破壊的な爆音に感じられた。そして、それと同様な原爆があちらこちらで炸裂するのが見えた。
 それは、地獄のような光景だった。場所によっては、すべてがなぎ倒されてしまい、全く何も残っていなかった。何もかもが灰燼に帰してしまったのだ。廃墟が残っているところもあったが、ずたずたになった遺体がそこら中に転がっていた。ボロをまとった憔悴しきった生存者たちは、爆心地から逃げようとして、あてもなく彷徨っていた。映像はそこで終わった。

 それから別の映像が始まると、地球のどこかで大地が揺れ出し、沢山の亀裂が走るのが見えた。相次ぐ大地震で、かろうじて残存していた物も崩壊してしまった。あちこちで火山が爆発し、どこかしこでも溶岩が、荒廃しきった地面をさらに焼き尽くしながら流れていった。また、言葉にできないほど大きな地響きも聞こえた。そこの大地は、陥没しつつあったのだ。

 僕たちは同時に、さまざまな場所のビジョンを見せられたが、どこでも同じような天変地異が起きていた。沈没する陸地によって周囲の海の波はそそり立ち、巨大な津波と化した。津波がまだ沈んでいない大陸の沿岸に達すると、すべてのものが飲み込まれていったが、それは測り知れないほどの域にわたっていた。海にどっと流れ込む溶岩で莫大な水蒸気がたちこめ、空は瞬く間に厚い雲に覆われてしまった。そして、凄まじい嵐と暴風雨に襲われると、日の光は消え失せてしまった。

 その後、僕たちは地表から少しずつ離れていき、宇宙から地球全体を眺めるに至った。暗澹たる光景だった。青い海も緑や褐色の大地も、白い雲さえもそこにはなかった。どんよりとした灰色の大気に覆われた球体で、大地さえも垣間見ることができなかった。僕たちの地球のそのような運命を見るのは、何と悲しかったことか!
 ビジョンはそこで終わった。筒型のスクリーンは、再び部屋の中ほどまでに縮小して消えた。そして劇場の照明はまた明るくなったが、そこにいた僕たち観客は皆、ショックから抜け出せないままだった。

 ガイド役の一人が部屋の中心へ歩み出て、ガラスの水晶を取り上げると、それを別のものに変えた。我に返る猶予も与えられないまま、前と同じように筒型のスクリーンが作動し出し、僕たちはまたもやその立体映像の中に取り込まれた。

 ダークな存在にネガティブな波動を送られながら戦争を鼓舞する演説をしていた、以前と同じ政治家たちが現れた。だが彼らは、今度はそれをテレビ局から行っていた。テレビを通して、他の国々と戦争を始める決定を伝えていたのだ。でも、人びとの反応は前とは違っていた。集会を行ってはいたが、今度は好戦的な政府を支持するためではなく、政府に対して抗議をするためだった。
 
大規模なデモが繰り広げられ、政府は軍や警察に命じて、市民を取り締まりデモを鎮圧しようと懸命だった。しかし、軍も警察も市民の弾圧に加担することを拒否し、抗議運動に加わった。躍進する市民革命に政府は転覆させられ、政治家たちは逮捕されて投獄された。戦争に突入しようとしていた国々では、どこでも同時に似たことが起きていた。

 それから、かつての政治家たちとは全く異なる印象を与える人たちが登場した。彼らは、明るい波動を送る光の存在たちに付き添われており、市民にもその波動を伝えていた。謙虚さと冷静さが伝播し、平和と愛を伝える光の輪が波及していくのがわかった。新しい指導者たちは、暴力的な活動の一切を禁じ、人類が新たに進むべき道を決めるために一種の国際議会を設立した。
 
次のビジョンでは、戦闘用の機械がすべて解体されて溶かされて、軍も解隊されると、世界を大戦の淵に追い込もうとしていた者たちが裁判にかけられた。そして僕らは、この英断の後で――それがどのくらい後のことなのかはわからなかったが――地球に起きた変化を観てみることになると、テレパシーで告げられた。

 何もかもが良い方向に変わっていた。市民の日常生活からは、戦争も紛争も、貧困や階級の差もなくなっていた。人びとは調和を保ちながら暮らし、幸せ一杯の顔をしていた。そこで映像は、先程と同じく宇宙から眺めた地球の姿を映し出すと、終了した。
 初めのものとは、なんと対照的な眺めだったことか! 前とくらべて、地球がどれほど美しく見えたことか!

 筒型のスクリーンは、再び部屋のステージの大きさに縮まり、そして止まった。


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転載元

33 おわりに / あとがき

僕は感動のあまり感極まっていた。周りの人びとも僕と同じほど衝撃を受けているのがわかった。短い時間に、あまりにも多くの強い両極端な感情を経験したからだった。

 円を組んでいたガイド役たちは、輪を解くと守護している人たちの元へ戻って行って、この強烈な体験から立ち直れるようにとエネルギーを流してあげていた。それから、皆すぐにそこからいなくなってしまった。

  
 「君も戻る時間だ」と、イザヤの声がした。

  
 そして強くグイッと引かれたかと思うと、ドンと身体の中に放りこまれていた。けれど、すぐには目を覚まさないで、硬直した状態のまま寝ていた。


 「目が覚める前に、少し話をしよう。君が覚えていやすいように、このままでいい」


 「あの人たちはどういう人たちなのですか?」と僕は質問した。


 「君と同じような人で、この世に転生している魂たちだよ。そしてその付き人たちは、彼らを助けている霊界の兄弟たちだ」イザヤが答えた。


 「皆、とても衝撃を受けていました」


 「そう、君もだ。この世の者にとってはインパクトが強過ぎるので、多くの者がこの経験を覚えていられないかもしれない。だが、潜在意識ではちゃんと覚えていてくれて、考慮に入れてくれるのだ」


 「僕たちが見たのは何なのですか?」と、訊いてみた。


 「君たちが見たのは、君らの世界の二つの異なる未来の可能性だ。最初のものは、人類がエゴに翻弄された場合の未来の可能性だ。そして二つ目のものは、愛を選んだ場合に待ち受ける未来だ」


 「それなら、まだこのどちらも実際に起こってはいないし、起こる必要もないのですね。最初の未来の可能性になってほしくないので、訊くのですが」


 「その通り。まだ、このようなことは何も起きていない」


 「僕たちが見た二つの未来の他に、もっと別な可能性もあるのでしょうか?」

 

 「そうだ。君たちが見たものは、ポシティブなものとネガティブなものの両極であり、その中間の状況も存在し得る。だがどの状況も最終的には、このどちらかの可能性に辿り着く。もちろん、一夜にして実現することではないのだが、長い目で――一つの転生以上のスパンにわたって――未来図を把握しておくことが好ましい」


 「では、どういう人たちがこのような未来の可能性を見ているのでしょうか?」


 「霊的に成長したいと願っている人たちだ。今日集められた君たちと同じように、転生している多くの者が夜寝ている間に守護霊に連れて行かれて、未来についてのこのような映像を見せられているのだ」

 

 「どういう目的でですか?」


 「自分たちの行為が全世界に及ぼす結果に気づくことができるように、君たちの内面を整えるためだ。そうして君たちが原因を知ることができれば、エゴの側か、それとも愛の側か、どちらにつきたいのかを決めることができるだろう」


 「最初の可能性を体験したい人はいないと思いますよ」


 「もちろんだ、誰も苦しみたくはない。利己的に振舞う者たちはいつだって、絶対に自分たちの行いの結果で苦しむことにはならないと思っている。我々が君たちに理解してほしいと思っていることは、すべてが繫がっているということで、君たちが他の人にすることは、遅かれ早かれ、いずれ君たち皆に跳ね返ってくる、ということなのだ」


 「でも、なぜこの未来図なのでしょうか? とても憂慮すべきものです」


 「それは、君たちの惑星の一部の極度に利己的で破壊的な力のある者たちが、人類全体の生存を脅かすようになっているからだ。君たちは彼らの破壊に手を貸すのかね? それともその反対に、それを阻止するために尽くすのかね? それはすべて、君たち次第なのだよ。君たちの自由意志によるのだ。今生か、あるいは今後の転生で、君たちはどちらの側につくのかを選ぶことになる。地球の運命は、君たちが握っているのだ」


 「僕たちが地球の命運を握っているだなんて、あんまりです。責任が重過ぎます! 誰だって、勘弁願いたいです」


 「地球の将来というものは、一人の人間にかかっているのではなく、何百万という人によるのだ。各人が少しずつ、愛あるいはエゴに基づく行動で参加することで、世界は多少良くなったり悪くなったりするのだ。もっとも、善または悪を成す能力と意志の力に応じて、他の人よりも大きな(あるいは小さな)害を及ぼしたり、多くの(あるいは少ない)愛を与える人はいる。

 これは、綱引きでの力くらべに似ており、二つのチームがそれぞれの綱のはしを持ち、真ん中に結びつけたハンカチを自分たちの方に引き込もうとしているようなものだ。君たちが選ばなくてはならないのは、どちらのはしを引きたいのかを決めるということだ。エゴの側か、愛の側か。この場合では綱引きのハンカチが、君たちの世界の未来に匹敵する。愛のチームに加わる選手が増えれば増えるほど、地球の未来が愛に変わる可能性が増すのだ」


 「で、勝負は今のところ、どうなっていますか?」


 「上手くいっていると答えたら、君は安心してしまうだろうし、不利な形勢だと言えば、がっかりしてしまうだろう。君はどんな調子だと思うのかね?」


 「やっぱり! 教えてもらえないだろうと思っていました。僕は、今のところはまだエゴが優勢だと思うのですが、人びとは現状では物事が上手くいっていないことに気づき始めていて、チームを乗り換え始めています。つまり、以前はエゴの側を引っ張っていた人たちが、今は変わって愛の側を引くようになっていると思います」


 「そう、それに片方のはしを少し引っ張ってみたかと思うと、次は別のはしを引いてみたりと、自分の都合に合わせてやっている人もいるね、はっはっは」


 「これは、冗談にして笑えるようなことではないと思いますよ」


 「冗談にしているのではなく、ただ君の緊張を解いてあげようと思ったのだ。今日体験したことで、身がすくむほどの衝撃を君が受けたように感じ取れるからね。だが、心配することはない。さあ、そろそろ、別れの挨拶をせねばならない」


 「もう行ってしまわれるのですか?」


 「もう家に戻らねばならない。君とここにいるのもいいが、あちらはずっと居心地がいい。でも、またすぐに会えるから、心配には及ばない。弟の君に愛を送ろう! 家族の皆にも、よろしく伝えてくれたまえ。もうわかっていると思うが、全人類という我らが愛する家族のことだ」








著者のあとがき



 見返りを求めないという無条件の愛の趣旨にふさわしく、この本がすべての人に無私の志で届いてくれることを切に願う。

 そのため、内容を変更せずに営利を目的としないのであれば、本書を自由に取り扱ってくれてよい。すべてのメディアでの全体あるいは一部の複製をこの場で許可し、その活動を後押しするものとする。

 皆の協力によって、輪が広がっていくことが僕の願いだ。霊性や愛のテーマに関しての質問があれば、それが個人的なものでも一般的なものでも気兼ねなく訊いてもらえれば嬉しいし、可能な限り返事をしたい。

 一般の関心事で役に立ちそうな貴重なものは、共有していくつもりだ。本書『愛の法則』は『魂の法則』の第2編に当たるが、前作の読者から寄せられた質問も取り入れてある。

 また、できるだけ多くの人びとにメッセージが行き渡るように、本書を他の言語に訳してくれる、私心なき人たちの協力もお願いしたい。

 話を直接聞きたい人の数がある程度まとまって、君の町や村に僕たちに行ってほしい場合は、遠慮なくそう教えてほしい。君の町や村が、他の国や別の大陸にあっても構わない。僕たちのできる範囲で、要望に答えたい。

 講演会での依頼者側の費用負担は心配ない。完全に無私無益の活動なので、旅費や宿泊費も僕たちが持つ。誰でも興味のある人が、自由に無料で参加できることが条件だ。


 君に、僕の愛のすべてをこめて。いずれどこかで会えるときまで。



<転載ここまで>
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